20代女性 アトピー性皮膚炎 2⃣
2023/07/21
2022年4月
~薬の残骸で皮膚がまるでプラスチックに…!~
4月になると、体からピカピカに張ったビニールの様な皮膚が現れるようになる。
その後それが落屑(らくせつ)となり剥がれ落ちてくるようになる。
おそらく、このビニールの様なプラスティック状のピカピカと張っているものは、実際の炎症で出てくる活性酸素と石油を介して作られる薬の残骸があいまったものであると推測する。アトピー症状改善の途中などに見られる落屑も薬を多く使い体内に代謝されきれずに残っていればいるほど、多く強く出てくる人が多い。
こちらの患者様は、かなりの量の落屑が実際見られた。ベッドにも落屑が多く散らばる状態が続く。こういった症状の最中によく見られる、異常な悪寒も強く起きる。しかし、そんな中でも、足の浮腫などはしっかりと消えて、好転している部分も見られる。
※4月は5回治療
2022年5月
~依存心は病気の始まりーセルフケアの重要性~
かゆみも、落屑も、非常に強い状態で、本人はかなり辛いと認識。
しかし、実際は、かなり炎症度合いが下がっているのが写真からも見受けられる。
顔などは赤みが取れて、白さが増してくる。
患者様においては、実際の体の状態の比較よりも、現時点の辛さを一番に認識しやすいため、しっかりいい意味での変化も多く起こっていることをこちら側も認識させるようにする。
この時間経過辺りで、本来この体質であれば、かなり本人自覚ももっと楽になり、落屑自体も止まってくるはずであるのに、「なぜ苦しく、なぜこのように激しく落屑が起きるのか」ということに疑問を抱く。
そこで「ご自身でも何か努力してますか?お薦めしたオイルは使っていますか?」と問いかけたところ、「全く何もしていません、しなきゃいけないことをすっかり考えるのを忘れていました」と答えをもらう。
ここまで平均週1回以上は空かないペースの治療だったのが、都合上2週間ほど時間が空くところができたため、この機会に必ず自分自身でしっかりオイルケアだけでもいいからするように伝える。このような、治療だけに寄りかかる意識は非常に治りにくい結果を生むこととなるため、セルフケアも絶対にやるように注意勧告を強く促す。「依存心は病気の元」と伝え、もっと自分自身の体を自分でも変えていこうという意識を植え付け直す。
その2週間後、強かった落屑が大幅に止まるようになる。
その体験から、本人もいかにホームケアという日常が、より治療も生かし、結果にもつながるのかということを認識できるようになる。
※5月は3回治療