50代女性 白血病 バーキットリンパ腫
2016/04/10
H・Sさん 女性
バーキットリンパ腫とは大人の白血病では1~2%にしか満たないタイプの白血病。(子供の白血病には多くみられる)
特徴としては、腫瘍が急激に増大するため腹部膨満感や鼻咽頭病変では気道狭窄を生じることもあり、中枢神経浸潤も多く意識障害などにいたる場合もある。
いずれの症状も進行が早いのが特徴で難解な疾患とされる。
2013年7月
体に紫斑がみられるようになり、病院で検査を受けたところ白血病と診断。
1年間の間に抗がん剤(化学療法)を4クール、SMILE療法(これまでの抗ガン剤よりもさらに強い抗がんを使用しているとのこと)を2クール、放射線治療を1回、と計6回の入院での長期治療。
その後、2014年7月に臍帯血移植手術を行う。
無菌室に入るほど免疫を下げなければ臍帯血移植手術は行えないということで、かなり体に過酷な経験をしたとのこと。
40歳ころにも乳癌にかかっており、その当時も放射線とホルモン剤の治療を5年間おこなっている。
2015年4月
両側頭頚部にリンパ節肥大、扁桃肥大、心嚢水貯留、脾腫、右大腿筋肉の異常、膀胱壁の肥厚などの病変がおき、すべてが白血病の再発の可能性があると診断される。
それまでは白血球4600、リンパ球22%くらいで抑えていた免疫数値も一気に悪化し、白血球54800、リンパ球5%となる。
常に異常値であったLDH(乳酸脱水素酵素:白血病に顕著に反応する数値)が、体の悪化と同時に一気に跳ね上がる。
2015年5月
医師からの余命宣告を受け、免疫療法を探すことを決意。
以下、医師から免役療法施設に向けてのセカンドオピニオン依頼の記述内容。
・2014年7月に臍帯血移植を行ったが、2015年4月に心タンポナーデ(二層になっている心膜の間に体液や血液が大量に貯留し、心臓が圧迫され十分に拡張ができなくなる)を合併。心嚢ドレナージ(引き出す処置)を行ったところ、その心嚢水が癌性であることが発覚し、バーキット白血病の髄外再発と診断。
・臍帯血移植からわずか9ケ月の髄外再発であり、全身状態から考えて、これ以上の積極的な化学療法は行えない。
・免疫抑制剤も中止したところ、比較的緩徐な進行に至っているが、余命はわずかである。
・ご家族、ご本人には告知済みで、余命については週~月単位であると伝えてあり、本人は免疫療法に関心があり、話を伺いたい。
各種免疫療法施設を巡り、オゾン療法やレーザー、可視光線で免疫を上げるといったような他の医院での治療などを受け始める。
2015年7月前半
当会セミナーに参加。
医師からは余命宣告されているという話を初めて伺う。
しかしながら、彼女の持つ人間的な力を感じ、
「こんなに気持ちも元気で、活発で、とても死ぬなんて思えない。
現代医療ではなすすべがないというだけの話。それがすべての真実などとは全くない言えないですから。」
と、こちらの気持ちを伝える。
「こんな元気そうで本当に死ぬと思う?そんなわけないですよね。」と、お互いが共通の気持ちを持つ。
2015年7月後半
当院で週に1回の治療開始。
もう一切の薬も手術も二度とやりたくない!と言う強い意思で初治療を受ける。
治療はいままでのどこの治療院よりも汗や涙が出るほど痛かったと感じる。
くすんだ顔色が明るくなってきて、体中ガチガチだった状態が柔らくなってくる。
声もはっきりとしていて弱っているような印象が減り、髪の毛の生え方もしっかりしてくる。
食事などにも気を付けているのに、急に下痢になるなどの症状が起きるが、治療による瞑眩(好転反応、デトックス)ととらえる。
2015年8月
このころから背中のコリ感が緩まり、とても身体が軽く感じるようになる。
口の周りに湿疹のようなヘルペスのような正体不明のものが出くるが、すぐに治まる。
こういった症状も瞑眩の一つと伝える。
治療を4回受けた後、右頸部のリンパが腫れて痛み38℃の熱が出る。
周りに勧められ耳鼻科に行くが風邪などの炎症性のものではなく、白血病によるものであると診断される。
痛み止めも勧められたが全て断る。
熱が引いてリンパの腫れもおさまってくると、顔に張りが出てきて肌がきれいになってくる。
熱などの大きな瞑眩が起きて、解毒されていくことの実感を本人はまだ持っていない。
2015年9月
咽喉の痛みも治まり、リンパの腫れもかなり引いて、顔や首周りの浮腫みが取れてくる。
しかし翌週に、またリンパが腫れて痛くなり39℃近く熱が出る。
高熱を出し、疲れて弱っている感じはあっても、肌により透明感が出てくる。
熱と咽頭の痛みで弱気になりがちだったが、ここで負けないようにと意識の再確認をする。
9月末、白血球が6700までに上昇し、リンパ球も34%となる。
(普通の女性と比較しても免疫力が高い部類に入る数値)
加えて、LDHの数値(白血病の人が高値を示す)が正常値に入り、白血病を発症して以来、初めての出来事と喜び、自信がついてくる。
2015年10月
血液数値はよくなったにも関わらず瞑眩は続き、この月にも40℃の熱を数回出す。
右頸部のリンパ節の痛みはなくなったが、今度は左側が腫れて痛むようになる。
咽喉の痛みで、ご飯や飲み物を飲み込むのも大変な状態も起きる。
声も出にくくなるなど、かなり肉体的につらい状態を繰り返す。
しかし、不安な気持ちも起きながらも、なんとか薬を飲まずに対処を続ける。
異常数値がなくなったことで、自信がつき、もっと頑張ろうという意識を持てるようになっている。
10月中旬にも、また40℃の熱と咽喉の強い痛みを感じ、これはさすがに再発かもしれないと、病院に行く。
また白血病によるものだと診断されると思い、
「入院はお断りです。薬も抗ガン剤も手術もやる気はありませんから。」
と言ったとこころ、白血病ではなく単なる急性喉頭蓋炎と診断される。
喉頭浮腫による気道閉塞喉を避けるため一旦は入院になったもの、『白血病ではない』と初めて医療機関で診断される。
その後体の冷えなどが出ても、治療をするとすぐに温かみが出てくるようになる。
月末には一か月間のアメリカ旅行へ出かけるなど、人生を楽しむ余裕も持てるようになる。
その間治療は休止するが、食事などを管理し体調が悪化することもなく問題なく過ごすことができた。
2015年12月
肌の色艶がとても良くなっていて体調の良さが一層上がってくる。
心と体に余裕ができ、30キロ台だった体重も40キロ台になる。
免疫力がつき、体力がついてくることで、痩せる現象が止まり、肉付きがよくなってくる。
白血球6000、リンパ球32%。
12月の血液検査ではわずかではあるが、LDHの数値が少し異常値に入る現象が起きているが、多少の揺れは気にせず治療を続行する。
体調はあくまでよいので、週1回ペースだった治療を2週間~3週間に一度にする。
2016年1月
骨髄移植をして以来、痛みを感じていた右下肢が重く動かしにくさを感じ始める。
手術をした後遺症が、体が緩まるにつれて外に痛みを発症してくる瞑眩と思われる。
右大腿の痛みや重さに弱気になってくるが、「白血病も治した体をもっと信じよう」と伝える。
2016年2月
上旬にまた頚部のリンパ節が腫れ38℃くらいの熱が出て、咽喉に痛みを感じるも、すぐに治まる。
以前は一回炎症が出ると数日続いていたものが、出てもすぐ消えていくようになる。
体内の毒性が低くなり、明らかに瞑眩の出方が減少してくる。
浮腫みで張っていた脚にも柔らかさが出てくる。
肌もより明るく白くなってきた。
2016年3月
上旬にまた40℃近くの熱が出るが、今までと違いリンパが腫れることもなく咽喉に痛みも感じないようになる。
この頃から脚の皮膚に赤い湿疹のようなものが出始める。
これも瞑眩の始まりと伝える。
体調はとてもよくなってきている。
白血球は4700、リンパ球42%。
白血球は5000を切っているがその分リンパ球が増えてバランスをとっている状態。
LDHは再び正常値に戻っている。
病気が治ったら体のケアは終了ではなく、常に病気にならない体づくりをしておくことが、今後の病気再発を防ぐという意識を持ち、現在も治療は継続している。
白血球数は5000~7000個、リンパ球は35%~41%の間にあることを理想とし、
白血球数×リンパ球%=リンパ球数が1800以上になると免疫力が整い病気が治りやすい状態としている。
2015年4月から2016年3月までのデータを通し、単球も理想の5%以上を保っている。
もともと免疫が強くマクロファージ(単球)という貪食細胞もしっかり働いてくれていた様子がうかがえる。
その他、肝機能の数値を表す、AST、ALT、ALP、γ‐GTPなどの数値も異常値を示していたが、治療を始めてからの数値では異常値はみられなくなり肝機能が正常な働きを取り戻しているのがうかがえる。
LDHは120~240で正常値。AST、ALTは30以下で正常値。ALPは100~325で正常値。γ‐GTPは50以下で正常値となります。(資料によって多少の差があります)
あくまで白血球とリンパ球のバランスが大切になってきますが、免疫状態が整うことで、他の血液数値も整ってくるということがうかがえます。
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